「高専に行きたい。
でも、受験勉強っていつから始めればいいの?」
「普通の高校と入試が違うらしい。
何をすればいいのか、わからない…」
そんな悩みを持っていませんか。
高専受験の情報は、
普通高校にくらべて圧倒的に少ないです。
学校の先生も塾の先生も、
高専入試にくわしい人はほとんどいません。
不安になるのは当然だと思います。
ゴリ私は高専の機械工学科を出て、大企業で10年以上働いています。
自分が受験のときに知りたかったことを、そのまま書きますね!
この記事では、
高専受験の勉強をいつから・何から始めればいいか
を時期別にお話しします。
科目ごとの進め方や、
塾なしで受かる人の特徴まで正直に書きますね。
※入試の全体像(推薦と学力の違い・スケジュール)を先に知りたい人はこちら👇


高専受験は、いつから始めるか迷いますよね
高専を目指すと決めて、
最初にぶつかるのが情報の少なさです。
普通高校の受験なら、
学校でも塾でも情報が山ほどあります。
でも高専は違います。
中学を卒業して高専へ進む人は、
全国で約1%といわれています。
クラスに1人いるかどうか。
かなりめずらしい進路なんですよね。



だから「いつから始めればいい?」を教えてくれる人が、まわりにいないんです
「うちの子、間に合うのかしら」
そう心配になる保護者の方も多いはずです。
高専入試は、
正しい時期に正しい対策をすれば十分に戦えます。
逆に言うと、
普通高校と同じ勉強だけでは思わぬ失敗をする入試でもあります。
結論|中3の夏からでも間に合います
高専受験の勉強は、
中3の夏から本格的に始めれば間に合います。
ただし、「高専入試に合わせた勉強」をすること。
高専の入試問題は、
公立高校の入試とは中身がまったく違います。
普通高校向けの勉強だけを積み上げても、
高専の過去問を初めて解いたときにほぼ確実にびっくりします。



偏差値は足りているのに落ちる。これが一番もったいないパターンです
では、高専入試は何がそんなに違うのか。
次で具体的に見ていきます。
高専入試が普通高校と違う3つのこと
| 公立高校入試 | 国立高専の 学力入試 | |
|---|---|---|
| 問題 | 都道府県ごとに違う | 全国共通 同じ日に実施 |
| 答え方 | 記述が中心 (部分点あり) | マークシート (部分点なし) |
| 配点 | 5教科ほぼ同じ | 数学・理科を 重く見る高専が多い |
全国共通の問題で、出し方にクセがある
国立高専の学力入試は、
全国の高専で同じ問題が同じ日に使われます。
つまり、住んでいる県の公立入試とは、
問題を作る人も中身も別物。
県ごとの入試対策が、そのままでは通用しません。
とくに数学は、ひねった問題が多めです。
公式に当てはめて終わり、という問題は少ない。
その場で考えさせる出し方が多いです。
これは感覚だけの話ではありません。
高専機構自身が「思考力・判断力・表現力をより重視した問題を作成している」と公表しています。
対策はシンプルで、
高専の過去問を早めに見ること。
相手を知るだけで、
勉強の優先順位がガラッと変わります。


マークシートなので部分点がない
国立高専の学力検査は、マークシート方式です。
「マークなら簡単そう」と思うかもしれません。
でも実際は逆です。
記述式なら途中の式で部分点がつくことがあります。
マークシートは、最後の答えを間違えたらゼロ。



計算ミス1つで、その問題は丸ごと0点。ここが公立入試といちばん違うところですね
普段から「最後まで正確に解き切る」。
そういった練習が必要です。
マークの塗り方や時間配分にも慣れがいります。
これも過去問でしか鍛えられません。
数学・理科の点を重く見る高専が多い
高専によっては、
数学や理科の点数を1.5倍や2倍にして計算します。
これを「傾斜配点」と言います。
すべての高専にあるわけではありません。
何倍にするかも学校ごとに違います。
高専は技術者を育てる学校なので、
理数の力を重く見ているんですね。
つまり、
数学と理科が得意なら、それだけで大きく有利。
逆に理数が苦手なまま挑むと、差を広げられます。
志望校が傾斜配点かどうかは、
募集要項で必ず確認してください。


時期別ロードマップ|いつ何をやるか
まず全体像です。
いまの自分の時期のところから読んでください👇
| 時期 | やること |
|---|---|
| 中1・中2 | 内申点をためる 数学の土台を固める |
| 中3春 | 志望校を決める 過去問を1年分見る |
| 中3夏 | 本格スタート 中1・中2範囲の総復習 |
| 中3秋 | 過去問演習と弱点つぶし 高専模試を受ける |
| 中3冬 | 過去問の2周目 時間配分の練習 |
中1・中2|内申点と数学の貯金をつくる
この時期にやることは2つです。
1つ目は、定期テストで内申点をためること。
高専入試は、
推薦なら内申点が合否の中心になります。
学力入試でも、
多くの高専で内申点が点数に入ります。
「本番で取り返せばいい」は、
高専受験では通用しにくいです。
しかも、中1の成績まで見る高専があります。
茨城高専は、中1・中2・中3の9教科の合計で条件を決めています。



内申点の見られ方は高専ごとに全然違うので、志望校の条件は早めに見ておいてください
高専ごとの内申点の条件は、こちらにまとめました👇


2つ目は、数学を少し先取りして固めること。
高専入試の数学は中3範囲からの出題が多めです
とはいえ、中1・中2の計算・関数・図形が分かっていないと通用しません。
中3の春(4〜6月)|志望校を決めて、過去問を見る
中3になったら、まず志望校を決めましょう。
高専は国公私立あわせて全国58校。
国立51校(55キャンパス)・公立3校・私立4校です。
学科によって、
学ぶ内容も就職先も大きく変わります。
「なんとなく機械」で選ぶと、
入学後に苦労するので学科調べはしっかりと。
そしてこの時期に、
過去問を1年分だけ見てください。
解けなくて大丈夫です。
「こういう問題が出るのか」と知ることが目的です。



ゴールを知ってから走るのと、知らずに走るのとでは効率が段違いですからね
中3の夏(7〜8月)|本格スタート
部活を引退したら、いよいよ本番です。
夏にやることは、中1・中2範囲の総復習。
とくに数学と理科は、
穴があると秋の過去問演習で必ず詰まります。
1日の勉強時間の目安👇
- 平日:2〜3時間
- 休日:5〜6時間
「多すぎる」と感じた人は、
平日1時間からでも大丈夫です。
まずは毎日やる習慣をつけるほうを優先してください。


中3の秋(9〜11月)|過去問演習と弱点つぶし
秋からは過去問演習が中心です。
やり方はこの4ステップです。
本番と同じ時間でやることに意味があります。
「知らなかった」のか「解き方がわからなかった」のか、ここを分けます。
参考書でその単元をやり直します。
同じタイプを続けて解くと、パターンが見えてきます。
過去問は最低3年分、できれば5年分以上やりましょう。
そして秋には、
高専模試を受けることを強くおすすめします。
一般的な模試では、
高専入試での自分の位置はわかりません。
高専を受ける人の中での順位を知れる機会は貴重です。


なお秋は、勉強と同時に手続きの確認も必要な時期です👇


中3の冬〜直前期(12〜2月)|仕上げ
まず、本番の日をはっきりさせておきましょう。
令和9年度(2027年度)の学力検査は
2027年2月14日(日)。
追試験は2月21日(日)です。
全国の国立高専が同じ日にやります。
この日から逆算して、
残りが何か月あるか数えてみてください。
直前期は、新しい教材に手を出さないこと。
やることは3つだけです👇
- 過去問の2周目(間違えた問題だけでOK)
- マークシートでの時間配分の練習
- 理科・社会の暗記分野の最終確認
推薦を受ける人は、
12月から面接と志望理由の準備も始めてください。
推薦の試験日は1月上旬〜中旬で、高専によって違います。





体調管理も実力のうち。夜型の人は1月のうちに朝型へ戻しておきましょう
科目別の勉強法|数学と理科が最優先
数学|いちばん差がつく科目
数学は高専入試の主役です。
点数を重く見られることも多く、ここで差がつきます。
対策の軸は2つです👇
- 計算の正確さ(マークは部分点なし)
- 初めて見る問題に慣れる
計算ミスが多い人は、
毎日10分の計算練習を欠かさないこと。
考える問題は、過去問と似た問題をくり返して
「考える体力」をつけるしかありません。
理科|計算がある単元から固める
高専入試の理科は、暗記だけでは乗り切れません。
電流、力、化学変化。
計算がある問題で差がつきやすいです。
まず過去問で出方のクセをつかんで、
計算系の単元から固めましょう。
生物や地学などの暗記分野は、
直前の詰め込みでも間に合います。
英語・国語・社会|平均点を取れれば十分
理数に時間を使うぶん、この3教科は守りです。
英語は長文よりまず単語と文法。
国語と社会は、過去問の形式に慣れておけば大きく崩れにくい科目です。
満点を狙う必要はありません。
「平均点を確実に取る」を目標にすると、
勉強の配分がラクになります。
塾なしで受かる人・塾を使ったほうがいい人
正直に言うと、高専受験は塾なしでも受かります。
私の同級生にも、塾なし合格者はたくさんいました。
ただ、向き不向きがはっきり分かれます。
塾なしで受かりやすい人👇
- 自分で計画を立てて実行できる
- 数学・理科がもともと得意
- 過去問の解説を読んで自力で理解できる
- 内申点に余裕がある
塾を使ったほうがいい人👇
- 何から手をつけるべきか決められない
- 過去問の解説を読んでもわからない
- 理数に苦手意識がある
- 近くに高専受験の情報を持つ人がいない
気をつけてほしいのは、
ふつうの塾では高専対策になりにくいことです。
一般的な塾は、
公立高校入試向けの内容で動いています。
高専の過去問対策までは、なかなか手が回りません。



「塾に入ったのに高専の問題は見てもらえなかった」というのは、よく聞く話です
高専対策を塾に求めるなら、
高専専門のオンライン塾が現実的です。




よくある質問
- 中3の秋や冬からでも間に合いますか?
-
内申点と理数の学力しだいですが、無理ではありません。その場合は5教科を同じようにやらず、数学・理科と過去問に時間を全部まわしてください。独学が不安なら、高専専門塾に短期で頼るのも現実的です。
- 偏差値はどれくらい必要ですか?
-
高専や学科によって幅がありますが、だいたい50台〜60台後半が目安です。志望校ごとの目安は偏差値ランキングの記事で確認してください。
- 推薦と学力入試、どちらを狙うべきですか?
-
内申点が高いなら、推薦と学力の両方に出すのがおすすめです。推薦で早く決まれば、残りの期間を入学準備に使えます。ただし推薦に申し込める内申点の条件は高専ごとに大きく違うので、必ず志望校の募集要項で確認してください。
- 1日どれくらい勉強すればいいですか?
-
中3の夏以降で、平日2〜3時間・休日5〜6時間が目安です。ただ時間より中身のほうが大事です。最初は平日1時間からでもいいので、毎日やる習慣をつけることを優先してください。
- 合格したら入学までに何を勉強すればいいですか?
-
数学の予習が最優先です。高専の数学は進むのが速く、入学してすぐ専門科目の土台になります。


まとめ|過去問を早く見て、理数を固める
- 本格的な受験勉強は中3の夏からでも間に合う
- ただし高専入試に合わせた勉強が条件
- 高専入試は全国共通問題・マークシート・理数重視
- 中1・中2は内申点と数学の土台づくり
- 中3は春に見る→夏に総復習→秋に演習→冬に仕上げ
- 数学・理科が最優先。英国社は平均点狙いの守り
高専は、入ってしまえば本当におもしろい学校です。
就職にも編入にも強く、
進路の幅は普通高校の比ではありません。
正しい時期に、正しい対策を。
あなたの高専受験を、OBとして応援しています。
何から始めるか迷ったら、無料の勉強相談も使えます
「いまの実力で間に合うのか不安」
「何から始めればいいか相談したい」
そういう段階なら、高専専門塾ナレッジスターの無料相談を使ってみるのも手です。
高専入試を知り尽くした人に現状を見てもらうだけでも、方向が固まります。
向かないかもしれない人👇
- すでに自分で計画を立てて進められている子
- 高専は併願で、第一志望は公立高校の人
- 相談したあと、断るのが苦手な人
塾はあくまで手段です。
「入れば受かる」ものではないので、
合わないと感じたら無理に続ける必要はありません。
そこは正直にお伝えしておきます。


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