高専受験は塾なしでOK？塾の必要性と選び方を高専OBがリアルに解説！

「高専を目指しているけど、塾に通わないと厳しいのかな？」
「独学でも大丈夫？それとも塾は必須？」

そんな悩みを抱える中学生や保護者の方へ向けて。
この記事では 実際に塾へ通いながら高専に合格した私の経験をもとに、 塾のメリット・デメリット、そして選び方までわかりやすく解説します。

私自身、遊び中心だった中学時代に塾と出会い、勉強の習慣が身につき、人生が変わりました。

今の仕事につながる土台となった「学ぶ力」は、あの3年間で育まれたものです。

高専受験は、一般的な高校入試とは一味違う挑戦。

「どんな塾が向いているか？」「本当に通う価値があるか？」

そんな疑問に答えるヒントを、この記事にまとめました。

公立中学生の7割以上が塾へ通っているって本当？

「塾ってみんな通ってるの？」

そんな疑問を持つ方も多いかもしれませんが、実際には多くの中学生が塾で勉強しています。

文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、 公立中学生の通塾率はなんと70.4%。

私立中学生の53.9%よりも高く、特に高校受験を控えた公立中学の生徒が多く通っていることがわかります。

私立中学の多くは中高一貫のため高校受験がなく、通塾の必要が比較的少ない一方、 公立中学では、定期テストの成績が内申点に直結し、高校受験に大きく影響します。

そのため、「中1から塾通いを始めておく」という家庭も少なくありません。

早いうちから勉強の習慣をつけておくことで、受験の土台をしっかり作ることができるのです。

塾に通う3つのメリットとは？集中・習慣・やる気の土台づくり

「塾に通うのって面倒そう…」「本当に効果あるのかな？」 そんなふうに感じている中学生や保護者の方へ。

実は、塾に通うことで得られるメリットは、単なる“勉強の場”にとどまりません。

ここでは、塾に通うことで得られる代表的なメリットを3つご紹介します。

勉強に集中できる環境が手に入る

「家で勉強しようと思っても、ついスマホを触ってしまう…」 そんな悩み、誰にでもあるものです。

今や中学生のスマホ保有率は高く、YouTubeやSNS、ゲームなど誘惑がいっぱい。

大人だってスマホから目が離せない時代です。

でも塾では、授業中のスマホ使用は基本的に禁止。

無理なく集中できる空間が整っています。

さらに、自習室のある塾なら授業以外でも勉強でき、テスト前や受験期に大きな味方になります。

「自習室で集中したおかげで、成績が上がった！」そんな成功体験は、本人の自信にもつながります。

勉強を習慣化できる

「勉強しなきゃ」と思っても、部活や遊びで疲れてしまい、机に向かえない… そんな経験、ありませんか？

塾に通うことで、決まった時間に勉強する習慣が身につきます。

最初は面倒でも、テストで良い結果が出たり、周囲に褒められたりすると 「勉強って思ったより楽しいかも」と感じられるようになります。

私自身、中学生のころは勉強嫌いでした。

でも塾に通って習慣がつき、クラス上位に入ったときには「やればできる！」という自信が芽生えました。

勉強が習慣になれば、将来のあらゆる困難に、自分の力で向き合える力が育まれます。

モチベーションが上がる

机に向かうには、モチベーション（やる気）が欠かせません。

でも、それを自分一人で維持するのは難しいもの。

塾には、同じ目標を持つ仲間やライバルがいます。

お互いに競い合い、励まし合い、疑問点を教え合うことで自然とやる気が高まります。

「この前のテストでA君に負けたから、次はもっと頑張ろう！」 そんな気持ちが、継続する力になります。

さらに、塾は学校よりも進度が速めの授業が多いため、学校の授業が“復習”になることも。

「わかる」体験が増えることで、「もっと知りたい」という次の意欲にもつながります。

塾に通う3つのデメリット｜事前に知っておくべき注意点

「塾って本当に効果あるの？」「続けられるか心配…」

そんな不安を感じる中学生や親御さんは少なくありません。

塾には確かに多くのメリットがありますが、それだけで決めてしまうのは早計です。

実際に通ってみて「思った以上に大変だった…」というケースも存在します。

ここでは、塾に通う前に知っておきたい代表的なデメリットを3つ、具体例とともに紹介します。

お金がかかる

塾に通うには、どうしても費用が必要になります。

中学3年間で通塾する場合、授業料・教材費・交通費などを合わせて100万円以上かかる家庭も珍しくありません。

さらに、夏期講習・冬期講習・受験直前講座などの追加料金も発生することがあります。

費用の目安は、次の条件で大きく変わります。

• 集団塾か個別指導塾か
• 塾までの距離や交通手段
• 受講する科目数とコマ数

「今月の塾代、思ったより高かった…」と驚かないためにも、事前に費用感を確認し、無理のない範囲で計画することが大切です。

時間が奪われる

塾に通えば、子どもだけでなく親にも時間的な負担が出てきます。

部活が終わってからすぐ塾へ行く日々、遊ぶ時間や好きなことに使える余裕が減ることも。

また、受験期には授業量が増えるため、思っていた以上に拘束時間が長くなる可能性があります。

親側にも送迎や帰宅の待機、食事のタイミング調整などが必要になるため、家族ぐるみでのスケジュール管理が欠かせません。

「塾が終わって帰ったら22時過ぎ…」という日も、塾によっては普通にあり得ます。

無理なく通える時間配分を意識して、生活バランスを崩さないようにすることが大切です。

勉強嫌いになる可能性もある

塾に通うことで、逆に勉強への苦手意識が強くなる場合もあります。

特に集団塾では、授業の進みが速いため、理解が追いつかないと焦りや劣等感につながることも…。

「わからないけど、質問しづらい…」「宿題ができなくて落ち込む…」

そんな状況が続けば、勉強そのものが嫌いになってしまいかねません。

そういったケースでは、個別指導塾や苦手科目に特化した指導がある塾など、その子のペースに合った環境選びが重要になります。

高専受験には「特化型の塾」が必要？実体験からわかったこと

「高専を受験するなら、特化塾に通うべき？」そんな疑問を持つ方も少なくありません。

高専入試は、公立高校入試とは出題傾向や形式が大きく異なります。

例えば、マークシート方式が採用されていたり中学3年生の範囲の問題がでたり。

そのため、「高専受験に特化した塾」の存在はたしかに増えていて、検索すると以下のような名前が並びます。

• ナレッジスター
• 飛高専塾
• 高専テクノゼミ

こうした塾は「高専入試に特化した効率的な学習」ができるメリットがあります。

それでも「特化塾が絶対必要」とは限らない

実際、私は高専受験特化ではない、普通の塾に通っていました。

それでも問題なく合格できたのは、通った塾が「勉強に集中できる環境」であり、「気軽に相談できる先生」がいたからです。

そして何より、自分が「前向きに勉強に取り組める空気感」がありました。

塾選びで本当に大切なのは“環境との相性”

「高専受験に特化しているかどうか」よりも、次のようなポイントが重要です。

• 仲間やライバルと切磋琢磨できる雰囲気か
• 疑問を気軽に聞ける講師がいるか
• 自分のやる気を引き出してくれる指導スタイルか

こうした環境のほうが、結果的に「続けられる」「力が伸びる」「自信につながる」可能性が高いと私は感じています。

塾選びで大切なポイに勉強できる環境」を選ぶことが大切だと思います。

集団塾 vs 個別指導塾｜タイプ別でわかる塾選びのポイント

塾選びで悩みがちな「集団塾と個別指導塾、どっちがいいの？」問題。

それぞれの特徴と、向いている人のタイプをまとめました。

比較項目	集団塾	個別指導塾
💰価格	比較的安い	高め(指導が手厚い分)
🧠性格タイプ	競争心があり仲間と学びたい人	マイペースにじっくり学びたい人
✅メリット	切磋琢磨できる仲間・ライバルがいる	学習ペースや弱点に合わせてくれる
❗デメリット	授業進度が早く、差にあせることも	ライバル不在で緊張感が持ちにくい

どちらが良いかは“あなたの性格と目標”次第

例えば

• 周りの刺激で伸びるタイプなら集団塾
• じっくり基礎を固めたいタイプなら個別指導塾

どちらが正解ということはありません。

まずは体験で“フィット感”を確かめよう！

体験授業に参加してみたり、塾の先生に相談することで「ここなら続けられそう」と思える塾が見つかるはず。

迷ったらまず行動してみることが、後悔しない塾選びへの近道です。

まとめ｜「ここなら頑張れそう」と思える塾に出会うために

ここまで、高専を目指す中学生とその保護者の方へ向けて、塾選びの考え方をお伝えしてきました。

塾に通うには月数万円の出費がかかるため、決して安い投資とは言えません。

ですが――その投資は「将来も学び続ける力」を育てるという意味で、大きな価値があります。

高専入学後こそ“学ぶ力”が問われる

高専の授業は、中学までの勉強とは比べものにならないくらい高度です。

専門分野への理解も求められるため、受け身の学びだけでは乗り切れません。

そこで役に立つのが「塾で培った学習力」。

• 自分で考える力
• わからないことに向き合う習慣
• やり切る粘り強さ

これらは、受験だけでなく、高専生活・卒業後・社会に出てからも武器になります。

まずは無料体験で“塾との相性”を確かめよう

塾選びに迷ったら、まずは「気になった塾」に問い合わせてみること。

無料体験に参加することで、「ここなら頑張れるかも」と思える塾に出会えるかもしれません。

自分のペースで踏み出せば大丈夫です。塾選びは、あなたの未来をつくる第一歩です。