高専4年生になるといよいよ就活が始まりますね。
採用試験で避けて通れないのが面接試験です。
初めて面接を受ける人にとっては「何を聞かれるのか」、「どう答えたらいいのか」、わからないことだらけですよね。
高専生の就活は学校推薦を使えるので、普通の高校生や大学生に比べてカンタンに就職できます。
ただし学校推薦で落とされる人も少なからずいます。
落とされる原因はやはり面接試験。
いくら学校の成績が良くても面接本番で失敗してしまうと落とされてしまいます。
私は10年以上前に高専を卒業して、面接1回だけで大企業に入社しました。
社会人になってからも昇格試験でかれこれ5回以上面接を受けて乗り越えてきました。
そこで今回は、就活中の高専生に向けて面接対策として事前にやるべき5つのことをお伝えします。
面接前にやるべき5つのこと
学校推薦で応募した人は、基本的にESで落とされることはありません。
つまり合否をわけるのは面接試験。
どんなにESが完ぺきでも、面接本番でうまく伝えられないと落とされます。
だからこそ面接本番に向けて、準備が必要になります。
- 自己分析
- 面接原稿の作成(ESの内容と合わせる)
- 想定質問の書き出し
- 想定質問の回答を作成
- 本番を想定した面接練習をする
これから社会人になると就活だけでなく昇格試験や転職で面接を受ける機会があると思います。
面接対策はどの場面でも使えるので、めんどくさがらず真剣に取り組みましょうね。
自己分析
まずは自己分析から行いましょう。
といっても「自己分析ってなんやねん」って声が聞こえてきそうですね。
自己分析というのは、「過去の振り返り」と「体験談の棚卸」です。
小学生くらいから現在まで過去の出来事を振り返って、どんな成功や失敗をしてきたか、一番頑張ったことは何かなどをどんどん書き出していきます。
- 好きだった科目、嫌いだった科目
- 受験勉強
- 卒業研究
- 部活動
- アルバイト
- インターンシップ
- ボランティア活動
- 趣味・特技
- 留学・海外旅行
- 家庭環境
- ‥など
とくに面接官の大好物は、過去の失敗談です。
過去にどんな失敗をしてきたのか、そしてどんな風に乗り越えて、何を学んだのか、そんなストーリーを求めています。
人の失敗談ってつい聞き入っちゃいますからね
成功体験よりも失敗談をたくさん書き出して、その時の行動や感情を書き出してみてください。
面接原稿を作成(ESの内容と合わせる)
面接で話す内容は、きちんと文章で書き出して原稿にしましょう。
とくに「自己紹介」「自己PR」「志望動機」「ガクチカ」などは必ず話す内容です。
ESにも記載することなので、面接原稿も内容は揃えて一貫性をもたせてください。
また、私が受けた企業では、「面接の冒頭に1分程度で自己紹介と自己PRをしてください。」と指示がありました。
このように課題が与えられていれば、その内容で原稿を作成します。
原稿作りはめんどくさいですが、面接官にわかりやすく伝えるためにも必ず作成しましょうね。
想定質問の書き出し
面接原稿の次は想定質問の書き出しです。
面接官は人事部、技術部、営業部など数人いるので、たくさんの想定質問を書き出しましょう。
参考までに質問集を記載しておきます。
- あなたの強みと弱み(長所と短所)を教えてください。
- 強みと弱み(長所と短所)が発揮された場面はありますか?
- なぜ弊社を志望したのですか?
- これまでに一番頑張ったことは何ですか?
- これまでに経験した中で一番の成功体験を教えてください。
- これまでに経験した中で一番の失敗談を教えてください。
- 入社したらどんな人材になりたいですか?
- 弊社のどんなところに魅力を感じていますか?
- 弊社で不足していると感じるところはありますか?
- 卒業研究は何をしていますか?
- 逆に何か質問したいことはありますか?
- 勤務地の希望はありますか?
- 全国各地どこに配属されても大丈夫でしょうか?
- 海外勤務の可能性もありますが問題ないでしょうか?
- など…
一般的な質問も含めて、少なくても10個以上は書き出してください。
想定質問の回答を作成
想定質問を書き出したら、質問に対する回答を作成します。
具体的なエピソードや、あなた自身が何をしたかを書いてオリジナルの文章を作成しましょう。
文章作成は型を使うとわかりやすくなります。
- まずは結論から!
(私は〇〇したいと思い貴社を志望しました) - 過去の経験とその時感じたやりがい
(過去に〇〇な出来事がありました)
(それがきっかけで〇〇な仕事をしてみたいと思うようになりました) - 志望企業の強み(人、社風、福利厚生、事業内容など)
(貴社の強みは〇〇です。) - 自身の強みと入社後にどう活躍するか
(私も貴社で〇〇をして活躍したいと考えています)
どの型も「まずは結論から!」伝えることがポイントです。
文章の型にあてはめるだけで、カンタンにわかりやすい文章が作れるのでまずは活用してみましょう。
本番を想定した面接練習をする
面接原稿、想定質問や回答の作成がある程度終わったら、本番を想定した面接練習をします。
友達や教員に面接官役になってもらい、入室から退室まで本番と同じように繰り返し練習しましょう。
面接本番では想像以上に緊張して、パニックで頭が真っ白になることもあります。
今まで作成してきた原稿や考えてきた想定質問が水の泡です。
面接練習は最低でも3回はやって、面接独特の雰囲気に慣れましょう。
慣れてくれば、声の大きさや話すスピード、視線や表情などがわかって自信がついてきます。
面接練習はやればやるほど、本番で発揮できる力が変わるので、時間があるときに何度も何度もとことんやりましょう。
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面接は前日から勝負が始まっている!
就活の面接試験は、前日から勝負が始まっていると思って行動してください。
面接では焦りや不安が一番の敵です。
前日の夜は早く寝て、当日の朝は余裕もって起き、1時間前には会場に到着する。
「時間ギリギリで駆けつける」なんてことにならないように。
事前に会場の位置を調べて、「交通手段」や「徒歩のルート」を確認しておくことも大切です。
面接だけに全集中できるよう、余裕をもって行動してください。
面接会場に到着しても、油断は禁物です。
友達や知り合いがいても、大きな声でしゃべったり、騒いだりしないように。
面接会場では、どこに面接官がいてもおかしくありません。
椅子に座って原稿を見たり、質疑応答のイメージをしたり、1人で静かに過ごしましょう。
面接マナー|入室~面接~退室
面接では、入室から退室するまでにマナーがあります。
このマナーを守ることも評価の対象になるので、しっかり覚えましょう。
入室マナー
受付の人から面接室に入るよう指示されてから、入室マナーの開始です。
入室するときのマナーは以下の手順の通りです。
- ドアをトントントンと3回軽くノック
- 「どうぞ」と呼ばれたら「失礼します」と言ってからドアを開ける
- 中に入ったらドアの方を向いて閉める
- 面接官の顔を見て「よろしくお願いします」言いお辞儀する
- イスの横まで行くと、「学校名とお名前をお願いします」と言われます
- 「〇〇高専〇〇学科の〇〇です。本日はよろしくお願いします。」と言い、お辞儀する。
- 「どうぞ」と言われたら「失礼します」と言いお辞儀をしてからイスに座る
ドアをノックするときが、一番ドキドキして緊張します。
でも入室するときのマナーを完ぺきにこなせれば、面接官の印象もよく少しは緊張もほぐれます。
面接中のマナー
面接中にもマナーはあります。
- 大きな声でハキハキと話す
- 目を見て話す
- ゆっくり話す
- 笑顔で話す
- 飾った言葉で話さない(いつもの言葉で話す)
- など
面接は会話と一緒です。
学校の先輩と話すときと同じように、失礼がないように心がけましょう。
退室マナー
退室するときのマナーは、入室のマナーほど複雑ではありません。
- 「以上で面接を終わります」と言われたらイスから立ち上がる。
- 「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。」とお礼を言い、お辞儀する。
- ドアまで歩き、面接官の方を向いて「失礼します」と言いお辞儀する。
- ドアを開けて退室する。
あたりまえですが、ドアは手で支えて静かに閉めるように。
また、言葉とお辞儀が重ならないようにも気をつけましょう。
慌てなくてもいいので、動作は1つ1つ丁寧に行いましょう。
まとめ|面接本番は自信を持って!
今回は高専就活生に向けて面接試験前にやるべき5つのことと、面接マナーについて解説してきました。
高専生の皆さんは、これまでに入試、定期テスト、レポートなど様々な困難を乗り越えて進学してきたはずです。
それに比べたら、面接前にやるべきことは、大したボリュームではないはず。
とはいえたった1回の面接だけで人生が変わります。
真剣に取り組んで、就活を乗り越えていきましょう。
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