「高専卒って使えないよね…」
会社に入ってちょくちょく耳にすることば。
私は10年以上前に高専を卒業して大企業の工場で働いています。
入社したての頃は上司から「高専卒なのにそんなこともわからないの?」とよくバカにされたものです。
工場では高卒、高専卒、大卒、院卒などさまざまな学歴の人がいます。
そのため高卒の人からは妬まれたり大卒の人からは見下されたり。
では本当に「高専卒は使えない」のでしょうか。
今回は大企業に勤める私が「高専卒は使えない」と言われる3つの理由とリアルな評判をお話ししていきます。
「高専の就活はカンタン」って言われるけど、当の本人になるとやはり不安なことだらけですよね。
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「高専卒は使えない」と言われる3つの理由
高専は社会で活躍する即戦力人材を育てる教育機関です。
それでも「高専卒は使えない」と言われている3つの理由を紹介します。
- 給料の差
- 頭がよくて仕事ができるという期待値が高い
- コミュニケーションが取れないと思われている
給料の差
高専卒のほとんどが製造業に就職して工場で働きます。
工場には高卒から大卒まで学歴も年齢層もさまざま。
当然給料は高卒よりも高く大卒より劣ります。
企業によっては高専卒の新人と10年目の高卒の給料が同じというところも。
仕事を覚えたての高専卒新人と仕事バリバリの10年目高卒の給料が同じというのは、高卒にとってはおもしろくない話です。
そのため高卒の人、とくにおじさん年齢の人からは妬まれて「使えない」と言われることが多いですね。
頭がよくて仕事ができるという期待値が高い
全国の高専の平均偏差値は60を越えており、一般的には頭がいいと思われています。
また「即戦力人材を育成」とうたっていることもあり、仕事に対する周りからの期待値は高いです。
そのため若手の頃はよく「こんなのもわからないの?」「まだ覚えてないの?」と言われてしまうことも…。
学歴関係なく若手の頃はわからないのは当然。
即戦力人材と言えど、覚えが早い遅いも人それぞれ。
とはいえ期待値が高いゆえに覚えが遅いだけで「こいつ使えないな」と言われてしまいます。
新人はしょうがないんですけどね…
コミュニケーションが取れないと思われている
高専生は勉強ができて頭もいいですが、勉強と仕事ってまったく性質が違うんですよね。
勉強ができるからといって仕事も比例してできるかと言われるとそうではありません。
会社で働くようになるとなんだかんだコミュニケーション能力が重要です。
周りの人をうまく巻き込んで仕事を進められる人のほうが、周囲からも信頼され評価は高いです。
机ばかりに座って人と接しない、関わろうとしない人は信頼もされません。
高専卒はオタクで陰キャなイメージを持つ人が多いので、コミュニケーションが取れないと偏見を持つ人も多くいます。
ちなみに私が思う仕事ができて愛される人の特徴は、
- おじさんと仲良くなれる
- 飲みに誘われたら必ず行く
- 先輩や上司の意見を素直に聞く
- わからないことはすぐに聞ける
- なんでも報告相談する
- 普段から性格が明るい
- 仕事をお願いされても快く引き受ける
などです。
上記のことができていれば、たとえ勉強ができなくても周りから助けてもらえて仕事ができる人材になれます。
高専卒のリアルな評判
「高専卒は使えない」と言われる理由を紹介してきましたが、会社では実際どんな評価を受けているのでしょうか。
10年以上勤務している中で、よく聞く高専卒の評判をお伝えします。
- 行動力がある
- 数字に強い
- 学習意欲が高い
行動力がある
高専卒の強みは何といっても「行動力」で、机上で悩むよりも「まずはやってみる」精神で身体を動かす人が多いです。
例えば、「カレーに醤油を入れたらおいしいのか」という課題があるとします。
普通に考えれば「作って食べてみればわかるじゃん」と思いますよね。
でも社会人にはこれができない人が多いのです。
「カレーの具には〇〇が入っていて…」、「醤油は〇〇が主成分だから…」みたいな議論が始まって一向に答えまでたどり着かないときもあります。
極端な例を出しましたが、会社では「やってみないとわからない」ということはよくあります。
高専卒は毎週のように実験や実習を繰り返してレポートにまとめてきた習慣と実績があります。
悩んでいるムダな時間を無くしてやれることからどんどん進める。
こういったあたりまえのように行動する力が会社でよく評価されています。
数字に強い
高専は工学系ということもあって、やはり理系で数字に強い人が多いです。
高専卒の多くは製造業に勤務します。
製造業には大量のデータを分析して、品質や生産効率の改善をしたり、時にはお金の管理をしたり、数字を扱う業務がたくさんあります。
感覚で仕事を進めることも必要ですが、ときには理論に基づいて進めなければならない時もあります。
そんなときでも高専卒は、きちんと数字の意味を理解して仕事を前に進められます。
製造業で工場の現場では、数字に強い高専卒がめちゃくちゃ頼りにされ活躍しています。
学習意欲が高い
高専にはオタクが多いです。
これは悪い意味ではなく、興味がある分野はとことん追求する力があるということ。
これが仕事に発揮されると、とてつもない力になります。
常に新しい知識や技術を学び続ける姿勢。
最新の技術やトレンドを取り入れようとする意欲。
興味を持つとトコトン調べまくるというのは、オタクである高専卒の強みであり才能ですよね。
実際に高専卒は会議でも年齢に限らずよく発言しますし、わからないことは素直に聞いて何とか自分に吸収しようとする姿勢が見ていてよくわかります。
会社に入っても国家資格に挑戦する人も多く、常に勉強熱心で学習意欲が非常に高いです。
「高専生はオタクだ」なんて笑われる風潮もありますが、社会に出ると大きく能力を発揮していますよ。
まとめ|高専卒はやっぱり即戦力人材
「頭が良くても行動に結びつかない」「言われたことしかやらない」「自分では全く決断しない」という人は学歴に関係なく存在します。
役職のあるベテラン社員にもいたりするので驚きます。
社会人になって10年以上経ちますが、どちらかというと「高専卒は使えない」という評価は少ないです。
当然、新人や若手のうちは耳にすることはありますが。
3年もすれば仕事にも慣れてすぐにエース級人材になれます。
高専で就職か進学か悩んでいる学生は、不安を抱えている人が多いと思いますが、高専出身者は社会でめちゃくちゃ評価されています。
もし現在会社に勤めていて「会社は全然評価してくれない」という人がいたら、転職も視野に入れてみてはどうでしょうか。
高専卒を欲しがる企業はたくさんありますし、きちんと評価してくれる企業も存在します。
高専出身の皆さんは自信をもちましょう!
私も自信を持ってこれからも仕事をしています!
「高専の就活はカンタン」って言われるけど、当の本人になるとやはり不安なことだらけですよね。
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