定期テストの点が悪くて、今年は留年してしまうかも…。
授業は難しいし、スピードも早くてついていけない…もう本当にやばいかも…。
留年したらこの先の進路はどうなるんだろう…。
そんな不安を抱えている高専生は、少なくありません。
高専では、普通の高校よりも留年する人が多いと言われています。
実際に私が通っていた高専でも、留年する人は毎年のようにいました。

クラスの誰かが留年して、上のクラスからも留年してきて…。
結果的に人数はプラマイゼロみたいなこともありましたね(笑)
留年したらどうなってしまうのか——、就職や大学編入にやっぱり影響が出てしまうのか。
まず最初にお伝えしたいのは、「留年=人生終了」ではないということ。
この記事では、留年の仕組みや回数の制限、そして就職や進学への影響について、高専OBのリアルな視点から解説します。
「高専に入れたものの、まったく授業についていけない…定期テストも赤点ギリギリでやばい…」
数学はもちろん専門科目も難しすぎて「もうわけわからん!」
そんな状態で悩んでる高専生は、決して少なくありません。
「高専テクノゼミ」は現役高専生のために作られた塾で、一般科目はもちろん、専門科目も教えてくれます。
講師の多くは高専出身の現役大学生で、大学編入を経験した超優秀な先輩方です!
頼れる先輩方が、高専特有のつまづきポイントや悩みに寄り添ってアドバイスしてくれます。
高専生はみんな優秀!だからこそ「ちょっとのアドバイスで変われる可能性」を秘めています。
留年の不安を抱えてる人も、大学編入を目指してる人も、まずは気軽に相談してみてください!
\ 【相談無料受付中】高専出身の先輩がマンツーマンで教えてくれる! /
一般科目・専門科目どちらも対応可能!
【高専生の留年率は約3.7%】一般高校の約10倍


高専では毎年一定数の学生が留年しています。
文部科学省の平成27年の調査によると、全国57校の高専に在籍していた約56,000人のうち2,079人が留年していました。
資料3_高等専門学校における教育改善状況等に関する調査結果について(設問AからE)(概要)
つまり留年率は約3.7%
これは、一般高校の約0.4%と比べて約10倍の数字です。
さらに詳しく見ると、留年者の約8割(1,660人)は単位不足が原因。
病気療養や留学による休学などのケースもありますが、ほとんどは「授業についていけなかった」「テストで点が取れなかった」というわけです。
高専で留年するのは決して特別なことではなく、むしろ、誰にでも起こり得る可能性が高いということなんです。



ネットで情報を調べていると、クラスの3割近くが留年したというケースもありますね…。
なぜ高専では留年する人が多いのか?
高専で留年する人が多いのには、ちゃんと理由があります。
- 科目数が多すぎる
- レポート課題がキツすぎる
- 赤点ラインが60点と高め
- 専門科目が意味不明すぎる
- 専門科目を扱う塾がない
📚科目数が多すぎる
高専では国・数・英などの一般科目に加えて、専門科目もあるため科目数がとにかく多いです。
とくに3〜4年次になると授業量が急増し、定期テストが15科目以上になることも。
テスト期間はまさにハードモード。。。



大人になっても「勉強に追われる夢」を見るほどです(笑)
📝レポート課題がキツすぎる
専門科目では実験や実習が頻繁にあり、そのたびにレポート提出が求められます。
しかも、テスト週間でも容赦なくレポート課題が出るため、勉強とレポートで心が折れそうになることが何度も…。
レポートを出さなかったり提出が遅れたりすると単位がもらえない科目もあり、徹夜で書き上げるのが日常でした。



当時、レポート作成は全て手書きで、紙での提出でした(今は違うのかな)。パソコンだったらもっと楽だったのにな…。
🔴赤点ラインが60点と高め
高専では、60点未満だと赤点になります。
普通の高校が30点ラインと言われているので、かなり厳しい設定です。
その分、定期テストを簡単にしてくれたり、追試やレポートで救済措置をしてくれる先生もいます。
ですが、基本的には60点に満たないと容赦なく単位を落とされます。



定期テスト後に先生の部屋へ乗り込んで、救済措置を求める学生は何人もいましたね(笑)
🤯専門科目が意味不明すぎる
高専で学ぶ専門科目はホント幅広いです。
自分で選んだ学科にも関わらず、「これ何のために学ぶの?」みたいな授業もたくさん出てきます。
興味が持てない科目は、とっつきづらいし、授業は呪文のように聞こえるし、記憶にも残りづらいし…。
興味のない専門科目が増えると勉強が辛くなります。



実際、大人になってからは全く覚えてない科目がほとんどですからね(笑)
🧑🏫専門科目を扱う塾がない
世の中には大学受験のために一般科目を教える塾はたくさんあります。
ですが、高専の専門科目を扱う塾はほとんど存在しません。
私が高専生だった頃(10年以上前)は、間違いなくゼロでしたね。
専門科目は、一度、関心がなくなってしまうと簡単に単位を落としてしまいます。



専門科目でも、わかりやすく教えてくれる塾があれば…
現役高専生を対象に専門科目を教えてくれる塾が「高専テクノゼミ」


留年する条件とは?単位の仕組みを知っておこう


高専では各学年、学科ごとに進級に必要な単位数が決まっていて、各科目に単位が割り振られています。(例えば数学は4単位、物理は3単位など)
単位取得には、
- 年2~4回の定期テストで平均60点以上を取ること(赤点以上)
- レポート課題を提出すること
- 出席日数が足りていること
などが条件になり、それぞれ評価点として配分されます。
- 定期テスト:80%
- レポート課題:10%
- 出席日数:10%



テストで赤点じゃなければ、出席日数が足りてない限り大丈夫なはず!(笑)
教員によってはテストで赤点でも、レポート課題や追試で救済してくれることがあります。(ホント教員次第ですが…)
一番注意すべきは、必修科目だけは絶対に落とさないこと!
他の科目がどれだけ良くても、単位数は足りていても、必修科目の単位を落とすと留年確定です。
留年はいつわかる?判定は学年末
留年が確定するのは、学年末の3月中旬〜下旬。
この時期に「進級認定会議」なるものが開かれ、進級できるかどうか最終決定されるようです。
とはいえ、学生本人はだいたい察していることが多いです(笑)



留年しそうな人は、シラバス、テストの点数、出席日数などをめちゃくちゃ気にしてますからね
単位が危ないときは、先生から「ちょっと厳しいかも…」と伝えられることもあります。
なので、学年末を待たずに心の準備ができている人も多いです(笑)
留年したらどうなる?もう一度すべてやり直し
高専で留年すると、当然ながら同じ学年をもう一度繰り返すことになります。
注意したいのは「落とした科目だけ単位を取ればいい」わけではないということ。
授業も課題もテストも、すべての科目を受け直して、単位を取り直す必要があります。
そのため、1回留年した人がまた留年するというケースも、実は珍しくありません。



金銭的にも精神的にも、ダメージは決して小さくありません…
留年できる回数は?限度を超えると退学も…
高専では、留年できる回数に制限があります。
これをそれを超えると強制退学になる可能性もあるので注意が必要です。
調べると学校によってルールが異なり、「2回連続で留年はできない」としている高専が多かったです。
他にも、、、
- 「2回連続の留年は大丈夫だけど10年以内に卒業すること」
- 「1~3年生までは最大6年間、4~5年生までは最大4年間」
というところもありました。



具体的なルールは学校ごとに違うので、気になる人は「〇〇高専 原級措置」で検索してみると、規定が確認できます。
休学の場合を除き、第1学年から第3学年までの在籍期間は6年を限度とし、第4学年から第5学年までの在籍期間は4年を限度とする。
久留米工業高等専門学校における学業成績の評価並びに単位の認定及び及落に関する規程
休学による場合のほか,連続して2回原級にとどまることはできない。
神戸高専 学業成績評価及び進級並びに卒業の認定に関する規程
休学の場合を除き,引き続き2回原学年に留まることはできない。
徳山高専 学生諸規則
内定をもらっているのに留年した場合はどうなる?
高専5年生で企業から内定をもらっていたのに、留年してしまった…。
そんなケースも、少ないながら実際にあります。
この場合、まずやるべきことは、内定先の企業に内定延期のお願いをすること。
卒業できなければ当然就職もできないので、学校側と一緒に企業へ謝罪と相談に行く流れになります。
企業が了承してくれれば、もう一度5年生をやり直して、翌年卒業後に就職することが可能です。
ただし、企業によっては内定延期を断られることもあります。
その場合は、残念ながら内定は取り消しとなり、翌年の就活を一からやり直すことになります。



精神的にもかなりキツい状況ですが、内定をいただいた企業には誠意を持って対応しましょう…。
留年したら就職や進学に影響する?


「高専で留年したら、就職や大学編入に不利になるのでは…」と気になる方も多いと思います。
でも、結論から言うと、留年したからといってそれほど影響はありません。
私のクラスにも留年した人はいましたが、普通に大企業から内定をもらっていましたし、専攻科や大学へ進学する人もいました。
今の職場にも「高専で留年した経験がある」という人がいますが、エース級の活躍をしている人もいます。
つまり、留年したからといって不利になるわけでも、待遇が悪くなるわけでもないということ。
ただし、就活の面接では留年理由を聞かれる可能性は高いです。
その時に大事なのは、反省点を自分で理解して、前向きに努力している姿勢を伝えること。
「留年したけど、そこから立て直した」
そんな経験は、むしろ成長の証として評価されることもあります。


まとめ|留年しても前向きに!卒業まで頑張ろう!
高専の留年率は約3.7%。
普通高校の約10倍と言われるだけあって、留年は決して珍しいことではありません。
とはいえ、実際に留年してしまうと精神的にも金銭的にも負担は大きく、「もうダメかも…」と絶望してしまう人も少なくありません。
でも、留年しても卒業さえすれば、大企業にも大学にも進めます。
社会に出れば、留年経験なんて誰も気にしません。



みんな同じ「高専卒」として扱われますから
「授業についていけない」「テストが赤点ギリギリ」「専門科目が意味不明」
そんな悩みや不安を抱えている人は、高専生に特化した塾がオススメ。
高専テクノゼミは、現役高専生のために作られた塾。
一般科目はもちろん、高専特有の専門科目も教えてくれます。
講師は高専出身の先輩たちだから、つまずくポイントも悩みも、ちゃんとわかってくれます。
\ 【相談無料受付中】高専生の「わからん!」に寄り添う塾 /
一般科目・専門科目どちらも対応可能!