【高専御三家】徳山高専の偏差値や倍率は？入試情報や進路先を徹底解説

高専御三家の一つとも言われている山口県にある徳山工業高等専門学校。

通称、徳山高専(とくやまこうせん)。

今回は徳山高専の特徴や入試情報、就職先や進学先を解説していきます。

徳山高専を目指す人はぜひ最後まで読んでみてください。

徳山高専の特徴

徳山高専は山口県にある国立の高専です。

高専御三家というだけあって偏差値は68で全国の高専偏差値ランキング2位となっています。

学力入試は傾斜配点で数学が2倍、理科が1.5倍になっており、理数系に強い人が集まっています。

また徳山高専はスポーツにも力を入れています。

部活動などで優秀な成績を修めた人に向けて特別活動推薦というのがあります。

1～3年生までは制服があり、4〜5年生は私服となります。

全国の高専と同じように校則もそこまで厳しくないようです。

学科は3学科

徳山高専の学科は全部で3学科あります。

• 機械電気工学科
• 情報電子工学科
• 土木建築工学科

2つの専門分野を同時に学ぶ複合学科となっています。

機械と電気、情報と電子、土木と建築といった感じですね。

両方深い知識まで学べるので、超即戦力人材が出来上がりそうです。

男女比は約7：3

久留米高専の男女比は学科によりますが、全体的には約7：3で女子が3割です。

過去3年間の入学者状況を見ると、男女比は以下のようになっています。

学科	令和3年度	令和4年度	令和5年度
機械電気工学科	40(6)	40(6)	40(2)
情報電子工学科	41(7)	40(8)	40(15)
土木建築工学科	42(19)	48(17)	42(21)
合計 男女比	124(32) 74：26	128(31) 76：24	122(38) 69：31

機械電気、情報系は女子が少ないですが、建築系は多いですね。

学生寮

徳山高専には高城寮があります。

徳山高専の学生寮

定員は男子寮が120名、女子寮が31名の合計151名です。

1年生は2人部屋、2年生は1人部屋と2人部屋の混合、3年生から1人部屋のようです。

全室エアコン、インターネット完備されており、勉強ルームや本棚、プリンタなどもあり充実しています。

また年間を通して新入寮生歓迎マッチや夏祭り、冬まつりといったイベントも盛りだくさん。

これらすべて寮生が中心となって企画して実行しているようです。

徳山高専の偏差値は68

みんなの高校情報によると徳山高専の偏差値は、全学科68となっています。

学科	偏差値
機械電気工学科	68
情報電子工学科	68
土木建築工学科	68

全国の高専偏差値ランキングでは、明石高専に次いで2位の高専となっています。

令和5年度（2023年度）高専（工業高等専門学校・商船高等専門学校）偏差値情報

高専の全体の平均偏差値は61~62程度なので、全国的に見ても高い水準です。

山口県でも徳山高等学校に次ぐ県内2位の学校となっています。

徳山高専の入試と倍率

徳山高専に入学するためには、推薦入試と学力入試のいずれかに合格しなければなりません。

また推薦入試は、一般推薦と特別活動推薦の2つがあります。

募集人員は各学科40名で、うち20名程度は推薦によるものです。

推薦の中でも、特別活動推薦では3名以内の選抜となっています。

学科名	募集人数	推薦入試		学力入試
		一般推薦	特別活動推薦
機械電気工学科	40名	17名	3名	20名
情報電子工学科	40名	17名	3名	20名
土木建築工学科	40名	17名	3名	20名
計	120名	51名	9名	60名

入学者選抜の基本方針(アドミッションポリシー)

徳山高専を目指すなら、まずはアドミッションポリシーを見ておきましょう。

徳山高専が求める学生像は次の通りです。

一般推薦入試による選抜

受験資格	中学2年生と3年生(2学期まで)の9教科の成績が 5段階評価で72以上 または5教科(国語、社会、数学、理科、英語)の成績が 5段階評価で40以上
入学検定料	16,500円
出願期間	WEB出願：12月~1月初旬 出願書類受付期間：1月初旬
推薦入試日程	毎年1月中旬~下旬
試験内容	適性面接と作文(60分間)
結果の通知	推薦入試の翌週頃

推薦入試の受験資格は、中学2年生と3年生(2学期まで)の9教科の成績が5段階評価で72以上なければなりません。

または5教科(国語、社会、数学、理科、英語)の成績が5段階評価で40以上の者です。

志望できる学科は1学科のみで、入学検定料として16,500円が必要です。

推薦入試は毎年1月中旬~下旬頃に行われ、翌週には合格したかどうかの通知が届きます。

試験内容は適性面接と作文(60分間)です。

適性面接では、数学や理科に関連する基本的な理解や論理的な考え方ができるかどうか問われます。

作文は与えられたテーマについて、自分の意見を600文字以内にまとめるといったものです。

合否は推薦書、調査書、ならびに一般面接、適性面接および作文の結果を総合的に見て判定されます。

特別活動推薦による選抜

上記に加えてクラブ活動などで優秀な成績を残した人は、「特別活動推薦」というので志願できます。

特別活動推薦では、活動記録書や推薦書、調査書、ならびに一般面接、適正面接、作文の結果を総合して選抜されます。

選抜人数は各学科3名以内です。

特別活動推薦で選抜されなかったら一般推薦で再度選考対象となります。

学力入試による選抜

受験資格(要約)	中学校を3月で卒業見込みの者
入学検定料	16,500円
出願期間	WEB出願：12月~1月初旬 出願書類受付期間：1月中旬
学力入試日程	毎年2月初旬
試験内容	5科目(理科、英語、数学、国語、社会)
結果の通知	3月初旬

学力入試は第2志望まで学科を選ぶことができます。

学力入試では「理科」「英語」「数学」「国語」「社会」5学科の学力検査を受けます。

傾斜配点になっており理科は100点満点×1.5倍、数学は100点満点×2.0倍です。

理科	英語	数学	国語	社会	合計	調査書
100点×1.5	100点	100点×2.0	100点	100点	650点	+α

やはり理数系を求めているだけありますね。

配点は公表されてませんが、調査書も見られます。

徳山高専は学力入試における合格者の学科別最低点を公表しています。

学科	令和4年度 (650満点中)	令和5年度 (650満点中)	令和6年度 (650満点中)
機械電気工学科	386点	282点	375点
情報電子工学科	405点	405点	448点
土木建築工学科	398点	339点	393点

入試倍率

徳山高専の入試倍率を過去3年分みていきましょう。

学科	2022年			2023年			2024年
	志願者	入学者	倍率	志願者	入学者	倍率	志願者	入学者	倍率
機械電気工学科	78	40	1.9	67	40	1.7	72	40	1.8
情報電子工学科	101	41	2.5	139	40	3.5	135	40	3.4
土木建築工学科	102	42	2.6	82	48	2.1	100	42	2.5
合計	277	124	2.3	288	128	2.4	307	122	2.6

機械電気工学科は倍率2倍に届かないといった感じですが、情報電子工学科や土木建築工学科は2～3倍ですね。

恐ろしく高いというわけではありませんが、やはり難易度は高いですね。

徳山高専の主な進路先

徳山高専の主な進路は就職と進学(専攻科進学、大学編入)の2つです。

令和5年度の就職・進学状況(本科)を見ると、就職する人が約67%、大学編入が約19%、専攻科進学が約11%、その他が約3%ほどになっています。

学科	卒業者数	就職	大学編入	専攻科	その他
機械電気工学科	45	31	9	4	1
情報電子工学科	49	29	11	7	2
土木建築工学科	44	32	6	5	1
計	138	92	26	16	4

主な進学先

主な進学先は専攻科進学と大学編入になります。

近場だと山口大学や広島大学、九州大学が多いですね。

その他にも東京大学、東北大学、大阪大学など有名大学へ編入する人もいます。

主な就職先

就職先も負けてはいません。

まず機械電気工学科と情報電子工学科に至っては、求人数600社以上で求人倍数はほぼ20倍。

土木建築工学科は約400社で求人倍率は12倍とやや劣りますが、それでも十分ですね。

当然就職率はほぼ100%です。

学科	令和3年度			令和4年度			令和5年度
	就職者数	求人数	倍率	就職者数	求人数	倍率	就職者数	求人数	倍率
機械電気工学科	17	573	33.7	21	601	28.6	31	663	21.4
情報電子工学科	29	550	19.0	29	592	20.4	29	638	22.0
土木建築工学科	26	331	12.7	26	344	13.2	32	392	12.3
計	72	1,454	20.2	76	1,537	20.2	92	1,693	18.4

主な就職先はENEOS、神鋼テクノ、中国電力、ダイキン、サントリー、鹿島建設、大成建設‥などです。

徳山高専の高専祭！

徳山高専の高専祭を見ていきましょう。

2日間にかけて行われ、吹奏楽部のコンサートやステージでのカラオケ大会やイントロクイズ、抽選会といったイベントが盛りだくさん。

令和5年度のパンフレットはこちら

他にも様々な模擬店がたくさんあって非常に楽しそうです。

ぜひ見に行きたいですね。

まとめ｜徳山高専は複合学科で超即戦力人材になれる！

徳山高専は偏差値68で非常にレベルの高い学校です。

さすがは高専御三家の一つ。

傾斜配点やアドミッションポリシーからもわかるように理数系は必須です。

入学できたら複合学科でより実務で活躍する知識を学べます。

徳山高専を目指す受験生はぜひ頑張ってくださいね。