高専4年生の夏。
「そろそろ就活を始めないと…」と思いながらも、何から手をつければいいのかわからない。
そんな不安を抱える学生は少なくありません。
実は私もその一人。
10年以上前に高専を卒業し大企業へ就職したものの、当時は右も左も分からず手探りの連続。
高専の就活は、「学校推薦」という強力な制度のおかげで「大卒よりラク」と言われることもあります。
しかし実際には、準備不足でなかなか就職先が決まらない学生もいます。
この記事では、これから就活を始める高専生に向けて、
いつ・何をすべきかが一目でわかる就活スケジュールをわかりやすく解説します。
高専時代に企業説明会100社・インターン6社を経験し、就活を徹底研究。
大手化学メーカーでは不織布の開発・特許取得・品質管理・ISO認証を担当。
その後リクルートへ転職し、大手メーカーの採用支援に従事。入社9か月で3度表彰され、評価上位3%のトップエージェントに選出。
現在は高専生専門のキャリアアドバイザーとして活躍中。
就活方法は「学校推薦」と「自由応募」
高専生の就活方法には、
- 学校推薦
- 自由応募
の2種類があります。
文部科学省の調査によると、
高専生の約8割が学校推薦を利用して就職しています。
※令和5年度「先導的大学改革推進委託事業」高等専門学校卒業者のキャリアパス等に関する調査研究
ゴリつまり、ほとんどの学生が学校推薦を選ぶということです
学校推薦|高専生の王道ルート
高専には毎年多くの企業から求人が届き、
求人倍率は20倍を超えることもある「超売り手市場」です。
学校推薦とは、
学生が求人一覧から行きたい企業を選び、
学校が「この学生を推薦します」と推薦状を出してくれる制度。



イメージとしては、
「高専生が欲しい企業」×「学校が太鼓判を押した学生」
というお見合いのような仕組みです
学校推薦のメリット👇
- 書類選考なし(ほぼ確実に面接へ進める)
- 交通費・宿泊費は企業負担
- 面接1回のみの企業も多い
- 高専生を求めている企業なので合格率が高い
これは大卒にはない、まさに「チート級」の制度です。
学校推薦のデメリット👇
- 一度に受けられるのは1社のみ
- 給与水準が大卒より低いケースが多い
- 配属ポジションに大卒と差が出ることがある
とはいえ、
「確実に内定を取りにいく」という意味では、学校推薦はやはり最強の選択肢です。
自由応募|希望企業が求人一覧にない場合
求人一覧に希望企業がない場合や、
消防士・警察官などの公務員を目指す場合は自由応募になります。
自由応募は、大学生と同じように企業の採用ページから自分で応募するスタイル。
■自由応募の特徴👇
- 交通費・宿泊費はすべて自己負担
- 書類選考があり、面接も複数回が一般的
- 倍率も高く、ライバルは大卒以上
- 一度に複数社へ応募できる
- 大卒と同じ待遇を得られやすい
ライバルが大卒以上になるため、厳しい戦いになりやすいのも事実です。
そのため、
「どうしても行きたい企業がある」
「求人一覧に希望企業がない」
という明確な理由がない限り、多くの学生は学校推薦を選びます。



高専テクノゼミでは
学校推薦も自由応募も、どちらの就活もサポートしています
\ 【無料】高専生限定就活イベント /
大卒と同じ待遇の企業が集結!
高専生の就活スケジュール|4年生の夏スタート
高専生の就活スケジュールを紹介します。
そのため、インターンシップが始める4年生の夏を就活のスタートにしましょう。
| 就活スケジュール | やること |
|---|---|
| 4年生 8月 | インターンシップ 就活開始! |
| 9月 | ⇓ ⇓ ⇓ 情報収集 OB・OG訪問 企業説明会 ⇓ ⇓ ⇓ 志望企業決める |
| 10月 | |
| 11月 | |
| 12月 | |
| 1月 | |
| 2月 | |
| 3月 | 求人一覧公開 自己分析 ES作成 |
| 5年生 4月 | ES提出 面接対策 |
| 5月 | ★採用試験 |
| 6月 | 内々定 |
| 10月 | 内定 |
インターンシップ(高専4年生:8月)
4年生になると夏休みのインターンシップの情報が公開され、就職希望者はほぼ全員申し込みます。
私は「飲み物がタダでもらえるかなぁ」という甘い考えで「コカ・コーラ㈱」に申し込みました。(少しだけもらえましたね笑)
期間は企業によってさまざまでしたが、私の場合は夏休みの2週間でした。
内容はコカ・コーラの製造工場で、実際に働く人の姿を見たり仕事を体験したりします。
担当についてくれたのが若い高専卒の方だったので就活や給料、生活の話などたくさん教えてもらい楽しく過ごすことができました。



最終的には、別の企業に就職しちゃいましたが…
OB・OG訪問(高専4年生:9月~2月頃)
高専を卒業したOB・OGの人が、学校にきて自分の企業の説明をしてくれます。
人事部も付き添いでいるので、あまりマイナスの話はしませんが直接話すとこっそり教えてくれることも。
具体的な職場の雰囲気や仕事内容を教えてくれるので、ネットの情報なんかよりも信憑性があります。
私はこのOB・OG訪問のときに今の企業に魅力を感じて第1志望を決めました。
企業説明会(高専4年生:9月~2月頃まで)
数十社の企業が学校の体育館にブースを設置して、事業内容や企業風土など自社企業の魅力をPRします。
人事部以外にも高専OB・OGの社員を連れてくる企業もあります。
時間も限られているので全ての企業を聞いて回るのは難しいかもしれません。
疲れますし…大量のパンフレットをもらいます…



話を聞くと面白そうな企業もあるんですけどね
\ 【無料】高専生限定就活イベント /
大卒と同じ待遇の企業が集結!
求人一覧公開(高専4年生:2月~3月頃)
高専4年生の終わりになると、企業から届く求人一覧が公開されます。
求人倍率20倍以上ということもあり、ものすごい数があります。
第1志望が決まっている学生は、サクっと選んで教員に伝えて応募します。
正直この段階でまだ第1志望が決まっていないと、企業分析や面接対策など試験対策が遅れるので焦った方がいいですね。



冬休み期間中には第1志望を決めておきたいですね


自己分析(高専4年生3月~5年生4月)
「第1志望が決まったから早速ES(エントリーシート)作成」といきたいところですが、その前に自己分析をした方がいいです。
自己分析はカンタンに言うと「過去の振り返り」と「エピソードの棚卸」です。
どんな失敗や成功をしてきたか、一番頑張ったことは何かなど、生まれてから現在まで印象に残っているエピソードを書きだしていきます。(棚卸作業)
これをしておくとES作成はもちろん、面接対策にもなります。



とくに失敗談は誰もが興味をもつエピソードなので、失敗経験をたくさん思い出して書き出してみましょう。
ES作成(高専4年生3月~5年生4月)
自己分析とほぼ同時並行になりますがESを作成します。
様式は企業から渡され、内容は経歴、保有資格、卒業研究、長所や短所、学生時代に頑張ってきたこと(ガクチカ)などです。
私の場合は「これまでに頑張ってきたこと」をテーマに400文字でまとめる小論文っぽいものもありました。



紙の様式で手書きだったので、何枚もコピーして納得いくまで書いては修正を繰り返しましたね…
いまではAIで文章作成できるし、参考になるESが見れるサイトもあるし、添削してくれるサイトもあるし…
たくさん便利ツールを利用して、高品質なESがサクッとできそうですね。


面接対策(高専5年生:4月~5月)
ESの作成が終わって第1志望の企業へ提出したら面接対策となります。
面接対策でやることは次の3つだけです。
- 話す内容を書き出して原稿にする
- 面接官に聞かれそうな質問やその回答を書き出す
- ひたすら本番を想定した面接練習をする
私は「面接の冒頭3分で自己紹介と自己PRをしてください」というお題があり、その内容で面接原稿を作りました。
想定質問や回答対策は、志望理由やガクチカ、長所や短所、卒業研究、部活動やバイトなど聞かれそうな質問はすべて書き出してそれに対する回答もきちんと文章で整理しました。
あとは面接練習で、いくら完ぺきな原稿を用意していても緊張して伝わらないと意味がないので、本番に向けて何度も特訓します。
友達や教員に面接官役になってもらい入室から退室まで一連の流れを通してやります。
原稿で話しづらい箇所やわかりづらい箇所を修正して、話すスピードや声の大きさ、姿勢や目線などフィードバックをもらいましょう。



面接練習は最低でも3回、やればやるほど自信がついて本番でも堂々と話せるようになるのでとことん練習しましょう


採用試験(高専5年生:5月)
はやい企業だと5年生の4月から採用試験が始まります。
私の場合は5月後半でした。
試験会場は本社で行うことが多く、私の場合は東京でした。
当時はスマホが普及したばかりでナビはポンコツだしバッテリはすぐなくなるしで大変でした。



とくに田舎育ちには都会のシステムは難しすぎて…(笑)
会場までの交通手段や経路は事前に調べておき、試験当日もトラブルが起きても大丈夫なように時間に余裕をもって出発しておきましょう。
内々定(高専5年生:6月)
採用試験から1~2週間程度で学校の成績(評定)と採用試験の結果から合否を告げられます。
私は授業中にも関わらず担当教員から急にメールで合格通知(内々定)が届きました。



嬉しさのあまり関わらず大騒ぎ(笑)
内々定をもらったら晴れて残りの高専生活は遊び放題!(単位や出席日数は調整します)
10月になると正式に内定をもらいます。
まとめ|就活は計画的に!
高専生の就活スケジュールを解説してきました。
高専生は学校推薦というチート技が使えるので、大卒に比べたら本当にカンタンだと思います。
高専生だったことに本当に感謝です。
とはいっても油断は禁物。
学校推薦といえどライバルはいるし、落とされる人も普通にいます。
第1希望の企業にいけるよう、早めに計画を立てて準備していきましょう。
\ 【無料】高専生限定就活イベント /
大卒と同じ待遇の企業が集結!











