高専卒の月収や年収ってどれくらいもらえるの?
高専卒で大企業にいっても給料って安いんでしょ?年収1000万円まで届くの?
やっぱり高専本科卒で就職するよりも、大学や専攻科へ進学した方がいいの?
高専卒で就職したら、年収はいくらもらえるのか、将来は年収1000万円に届くのか、気になりますよね。
それによって進学するかどうか、進路に悩む人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、高専本科卒でも大企業で頑張れば大卒並みの年収になるし、年収1000万円越えもできます。
私は高専本科を卒業して、大企業に10年以上勤めています。
これまで、面接や小論文などの社内の昇格試験を5回も乗り越えて、今では、大卒と同じ出世コースで、お給料もそれなりにいただいています。
そこで今回は、大企業に10年以上勤務する高専卒の私が、今のお給料とこれまでの年収を大公開します。
進路に悩む現役高専生はもちろん、すでに就職している高専卒の方にも、参考になれば幸いです。
「高専の就活はカンタン」って言われるけど、当の本人になるとやはり不安なことだらけですよね。
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高専卒の初任給と年収の平均
まずは、一般的なデータから見ていきましょう。
マイナビエージェントの調べによれば、「高卒」「高専卒」「大卒」の初任給と年代別の平均年収は次のようになっています。
学歴 | 初任給 | 30代 平均 年収 | 40代 平均 年収 | 50代 平均 年収 |
---|---|---|---|---|
高卒 | 18 万円 | 438 万円 | 528 万円 | 566 万円 |
高専卒 | 18.4 万円 | 454 万円 | 571 万円 | 764 万円 |
大卒 | 21 万円 | 575 万円 | 764 万円 | 838 万円 |
高専卒の初任給は18.4万円、30代の平均年収は454万円となりました。
あたりまえかもしれませんが、初任給も年収もともに、高卒と大卒の中間になります。
40代までは高卒とあまり変わらないというのが少し悔しいですね。
ただし、あくまでも平均の数値なので、参考程度にしましょう。
私含め大企業に勤める高専の友達の話を聞く限り、初任給はほぼ合っていますが、年収は少なくてもこの数値以上はもらっています。
高専卒|大企業勤務10年目の月収
それでは、高専卒で大企業勤務10年目の私の月収を公開します。
「マイホーム有 +配偶者(扶養)有 +子供1人(扶養)有」なので、持ち家手当や家族手当、扶養手当もついています。
項目 | 金額 |
---|---|
基本給 | 314,000円 |
勤務地 通勤 家族手当など | 67,000円 |
時間外手当 (例:約30時間) | 86,000円 |
総支給 | 467,000円 |
月の総支給は、467,000円(時間外手当込み)で、時間外手当なしだと381,000円となります。
ここから、以下のように税金や保険料、組合費などが引かれて…
項目 | 金額 |
---|---|
所得税 | 17,300円 |
住民税 | 20,600円 |
雇用保険 | 3,100円 |
健康保険 | 17,300円 |
厚生年金 | 43,000円 |
共済 民間生保関連 | 7,300円 |
組合費 | 6,900円 |
持株会 その他積立金 | 22,000円 |
その他 (食堂・部費など) | 8,900円 |
合計 | ▲146,400円 |
これらを差し引くと、手取り金額は約32万円(467,000円-146,400円)となります。
またさらにそこから、、、
- 住宅ローン
- 光熱費(電気・水道)
- 通信費(スマホ・ネット)
- ガソリン代
- 食費
などが引かれていき、最終的に10万円ほど残ったお金で娯楽や貯蓄、投資などを行っています。
こうしてみると、社会人10年目でもやはり時間外手当がないと少しツライかなといった感じです。(まあ不自由はありませんが)
高専卒|大企業勤務10年の年収
源泉徴収票で確認した、入社後、10年間の年収をすべて公開します。
※千の位はカット
入社年 | 年収 (総支給) | 給与所得控除後の金額 |
---|---|---|
1年目 (21歳) | 210万円 | 129万円 |
2年目 (22歳) | 390万円 | 260万円 |
3年目 (23歳) | 450万円 | 300万円 |
4年目 (24歳) | 470万円 | 320万円 |
5年目 (25歳) | 520万円 | 360万円 |
6年目 (26歳) | 530万円 | 370万円 |
7年目 (27歳) | 580万円 | 420万円 |
8年目 (28歳) | 620万円 | 450万円 |
9年目 (29歳) | 678万円 | 500万円 |
10年目 (30歳) | 723万円 | 541万円 |
入社5年目(25歳)で年収500万円を超え、入社8年目(28歳)で年収600万円に到達しました。
30歳ですでに年収700万円になり、冒頭で述べた50代の高専卒の平均年収(764万円)と同等になりました。
時間外手当や家族手当がなかったら、100万円近くマイナスになると思いますが。
年収500万円を超えてからは、生活にゆとりもできて一気にお金も溜まりやすくなりました。
入社3年目くらいまでは、お金もないのに毎週のように飲み歩いていたので、通帳残高がゼロを行ったり来たりしていましたね…
高専卒は年収1000万円に届く?
高専卒でも、大企業で1000万円プレイヤーになれます。(私はまだ到達していませんが)
私の会社では、中間管理職と呼ばれる課長のポジションまでいけば年収1000万円を超えます。(大企業であればだいたい一緒だと思います)
高専卒でも課長になっている人はゴロゴロいますし、早い人では30代後半で課長になった人もいます。
つまり、30代後半で年収1000万円も夢ではないのです。
もちろん課長になるにはそれなりに仕事ができて、社内の昇格試験をいくつもクリアしなければなりません。
ただ、高専卒だからといって出世の限界があるわけではないということです。
もちろん大卒以上のほうが出世はしやすいです。
管理職になる手前の係長クラスまでならほぼエスカレート式で昇格していきます。
まとめ|高専卒は20代で年収600万円以上になれる
国立高専本科卒10年目の月収と年収を紹介しました。
大企業勤務であれば、高専本科卒でも地道に頑張っていけば、20代で年収600万円を超えることはできます。
管理職にもなれば、1000万円プレイヤーになることも夢ではありません。
ただ、高専卒は大卒と違って努力する人とそうでない人の差は大きく出てしまいます。
社会人10年目にもなると、同期の高専卒と年収100万円以上も差が出てしまうことも…。
つまり高専本科卒で出世して年収を上げたいのであれば、大企業に入って満足するのではなく、常に努力し続けなければなりません。
就職後も出世を目指して努力できるという人は、高専本科卒からの就職をオススメします。
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