みなさんは「神山まるごと高専」を知っていますか？
最近、ネットでは
「🔍神山まるごと高専 怪しい」
といった検索キーワードを見かけることがあります。
2023年に開校したばかりの新しい学校で、まだ情報も少ないため、気になって調べる人が多いのも当然です。
神山まるごと高専は、2023年4月に徳島県神山町に誕生した、全国でも珍しい起業家を育てる私立高専。
普通の高専とは大きく異なり、全国から注目を集めています。
- 普通の高専と何か違うの？
- 新しい学校って実際どうなの？
- 入試は難しい？偏差値や倍率は？
こうした疑問を持つ受験生や保護者の方も多いはず。
そこでこの記事では、神山まるごと高専の特徴・入試情報・評判を初めての人でもわかるように徹底解説します。
さらに今回は、実際に通っている在校生にもインタビュー！
「受験勉強のコツ」「面接対策」「入学後のリアルな生活」まで、気になるポイントをまるっと紹介します。
ぜひ最後まで読んで、あなたの進路選びに役立ててください。
「高専入試って普通の高校入試と違うの？」
「高専入試に向けて何から始めたらいいの？」
進路選択に高専を選ぶ人はまだまだ少数派。
高専入試は参考書が少なく、学校や塾の先生も「よくわかってない」というのがあるある。
ナレッジスター
は全国唯一の高専専門塾で、高専受験に特化した勉強を教えてくれます。
講師は、高専出身者や現役高専生で高専受験を突破した先輩たちばかり！
2025年度の高専合格率は97.8%で203名の合格者を輩出しています。
「無料相談受付中」で、高専に関することは何でも聞けます。
高専受験は少数派ゆえに孤独。
いまの勉強に不安を抱えてる人は、まずはご気軽に相談してみてください！
神山まるごと高専の偏差値と入試倍率
まずは、受験生が最も気になる偏差値と入試倍率を見ていきましょう。
偏差値は公開されてない｜学力だけで決まらない入試
神山まるごと高専の偏差値は、公式HPでは公開されていません。
ですが、一部の情報サイトでは「偏差値63」と書かれています。
高専の全国平均が62.2なので、ちょうど平均くらいと考えるのが自然です。
学力試験は「国語と数学」の2科目のみですが、そのほかに、
- 志望理由書
- 課題レポート
- ワークショップ
- 面接
といった総合的な評価が行われます。
つまり、
「学力試験だけできれば合格できる」という入試ではないということ。
ゴリ中でも課題レポートは本当にえぐい…。
いくら勉強ができる人でも「神山まるごと高専に行きたい」という強い意志がないと乗り越えられないと感じます…。
また、過去問を見ても普通の高専とは問題傾向が異なるので、偏差値はあまり参考になりません。
神山まるごと高専の過去問↓
入試倍率｜実質倍率で4～6倍
神山まるごと高専は、全国から多くの受験生が集まる人気校です。
公式HPのデータより、過去3年の倍率は次のとおりです。
📊 過去3年の倍率
| 年度 | 合格者 | 志願者 (併願含) | 志願 倍率 | 実受験者 | 実質 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 44名 | 399名 | 約9.1倍 | 277名 | 約6.3倍 |
| 2024 | 43名 | 458名 | 約10.6倍 | 241名 | 約5.6倍 |
| 2025 | 44名 | 413名 | 約9.4倍 | 201名 | 約4.6倍 |
- 志願者数は横ばいだが、実受験者数は年々減少
→課題の負担や遠方受験の影響が考えられますね。 - 実質倍率は「6.3倍 → 5.6倍 → 4.6倍」と緩やかに低下
→依然として高倍率ですが、少しずつ挑戦しやすくなっている印象。 - 合格者数は毎年ほぼ一定(43〜44名)
→定員40枚に対して数名プラス。優秀な学生の応募が多いのだと思います。
人気の高専でも2〜3倍といわれるので、神山まるごと高専はかなり競争が激しい部類といえます。
神山まるごと高専の特徴｜他の高専と「ここ」が違う
神山まるごと高専は、徳島県・神山町にある私立の高専です。
特徴は大きく分けて「学び方」「学科」「地域連携」「全寮制」の4つ。
2023年開校の新しい高専｜最新の学びを取り入れている
神山まるごと高専は、2023年4月に開校したばかりの新しい高専です。
そのため、従来の高専とは違い「最新の学び」を積極的に取り入れています。
いわゆる「黒板中心の授業」ではなく、アクティブな学びが中心です。
- グループで意見を交わす(グループディスカッション)
- 自分で調べ、考え、まとめる探求型の学び
- 実際に手を動かして形にする
特に、地域企業と協働して「リアルな社会課題」に大人と一緒に取り組む活動は大きな特徴です。
また、ペーパーレス化が進んでおり、学生全員がノートPC(MacBook)を使用しているようです。
校則は比較的ゆるく、服装・髪染め・ピアスなども自由。
ゴリこのあたりは普通の高専と似ていますね
学科は「デザイン・エンジニアリング学科」の一つだけ
神山まるごと高専には、「デザイン・エンジニアリング学科」のみ。
「機械工学科」「情報工学科」「電気電子工学科」など一般的な高専にある複数の学科はありません。
そのため学生全員が、次のような幅広い領域を横断して学ぶカリキュラムになっています。
- デザイン(見た目だけでなく、使いやすさや伝わりやすさを考える力)
- プログラミング(アプリ・Web・AIなどの基礎から応用まで)
- ものづくり(木工・金属加工・3Dプリンタ・レーザー加工など)
- 起業家精神(自分のアイデアを形にし、社会に働きかける姿勢)
授業では、ただ知識を覚えるだけではなく、
「自分の頭の中のアイデアを形にする」姿勢が徹底されています。
地域や企業と連携｜本物の課題に挑戦できる
神山まるごと高専の大きな特徴のひとつが、
地域や企業と一緒に「本物の課題」に挑戦できることです。
神山町は、IT企業が集まる地域として全国的にも知られており、町全体が「学びのフィールド」になっています。
学生は授業だけでなく、放課後の活動でも地域の人や企業と関わりながら、リアルな課題に取り組みます。
例えば、
- 地域の企業や農家さんから課題をヒアリングする
- チームで解決策を考える
- 実際にモノをつくって試す
- 大人の前で成果を発表する
といったことを、1年生のうちから経験します。
ゴリ普通の学校ではなかなか味わえない、「社会とつながる学び」ができるのは大きな魅力ですね
学生の人数と男女比
神山まるごと高専の1学年の定員は約40名。
2025年時点での全校生徒はおよそ120名ほど(3学年)です。
人数が少ない分、次のようなメリットがあります。
- 先生との距離が近い
- 相談しやすい
- 学年を超えて仲が深まりやすい
実際に在校生からも、「先生と学生の距離がとても近い」「家族みたいな雰囲気」という声が多いです。
男女比については、どちらもバランスよく入学しているようです。
男女ともに人気で、全国から性別を問わず集まっているのが特徴ですね。
全寮制｜生活力が身につく成長の場
神山まるごと高専は全寮制で、キャンパス近くの寮で生活します。
寮では、次のような 生活のほとんどを学生自身が行います。
- 掃除
- 洗濯
- 自炊
- 鍵の管理
- ルールづくり
できたばかりの学校なので、「ルールづくり」も学生たちが主体となって進めています。
自由な反面、「ルールがまだ整っていないので不便」という声もあるようです。
とはいえ寮はまさに「仲間とともに成長する場所」。
夜は一緒に課題に取り組んだり、趣味を共有したりと、毎日が濃い時間になります。
最初は大変で戸惑う人もいると思いますが、慣れると最高の学習環境になるはずです。
ゴリ一方で「1人の時間が欲しい」といった声もあるみたい…
スカラーシップパートナー制度｜学費がタダ！？
神山まるごと高専には、企業が支援する「スカラーシップ基金」があります。
ソニー、ソフトバンク、富士通、セコムなどの11社に加えて、みずほ銀行も支援企業に参加しています。
この制度のスゴイところは、
希望する全学生が、学費と同額の給付型奨学金(返済不要)を受け取れるという点。
さらに、寮費も世帯年収に応じて支援があり、
「私立は高い…」と不安に感じる家庭でも安心して通える仕組みになっています。
学生は支援企業のイベントや共同研究に参加でき、企業は優秀な学生と早い段階から関わることができる。
まさにwinwinの関係ですね。
【2026(令和8)年度】神山まるごと高専の入試情報まとめ
神山まるごと高専の入試は、一般的な高専入試とは大きく異なります。
そもそも高専入試自体が、普通の高校入試とは違いますが、神山まるごと高専はさらに「独自色」が強いのが特徴。
入試方式は毎年変化する
神山まるごと高専の入試は、毎年内容がアップデートされます。
2026年度は特に、
- 志望理由書
- 課題レポート
の評価割合が増え、学校との相性(マッチング)をより重視する入試になっています。
上述したように、単に「勉強できれば合格できる」というわけではありません。
アドミッションポリシー
神山まるごと高専がどんな学生を求めているかは、アドミッションポリシーを見るとよくわかります。
2026年度の入試では、次の5つの力を持った人を求めています。
- ものづくりやデザインに強い関心がある人
- 多様な価値観を受け入れ、自分の意見を伝えられる人
- 情報を整理し、論理的に考えることができる人
- 正解のない問いに挑戦し、自分なりの答えを見つけようとする人
- 学び続け、その学びを社会に活かそうとする人
これらの5つが、神山まるごと高専の「求める人物像」です。
2026年度の入試概要
神山まるごと高専には、A・B・Cの3種類の試験方式が用意されています。
● A方式・B方式は併願可能
A方式とB方式は同時期に実施され、併願も可能です。
● C方式は「新規受験」も「再挑戦」もOK
C方式は A/B方式の合格発表後に行われ、
- 新規受験
- A/B方式からの再挑戦
どちらも可能です。
また、A/B方式の一次試験に合格した受験者は、C方式の一次試験が免除されます。
ゴリ以下の表にまとめました↓
| 項目 | A方式 | B方式 | C方式 | |
|---|---|---|---|---|
| 評価 方法 | 各評価項目を 総合的に評価 | モノをつくる力 を中心に評価 | 学習力を評価 | |
| 募集 人数 | 約20名 | 約12名 | 約8名 | |
| 出願 期間 | 11/1(土)10:00 〜11/10(月)19:00 | 12/1(月)10:00 〜12/10(水)19:00 | ||
| 提出 書類 | 志望理由書 調査書 課題レポート | 志望理由書 調査書 課題レポート 推薦書 | 志望理由書 調査書 課題レポート ※A/B一次試験合格者はC方式一次試験免除 | |
| 一次 試験 | 日程 | 11/15(月) | 12/20(土) | |
| 内容 | 国語 数学 ※数学検定優遇制度あり | 国語 数学 ※A/B併願者は指定された場合のみ | ||
| 二次 試験 | 日程 | 11/29(土) | 1/10(土) | |
| 内容 | ワークショップ 面接 | ワークショップ 面接 個別課題 ※A/B方式の一次試験合格者のみ | ||
| 合格 発表 | 12/4(木) 10:00 | 1/15(木) 10:00 | ||
在校生に聞く！神山まるごと高専のあれこれ
ここからは、実際に神山まるごと高専で学ぶ在校生Sさんにインタビュー。
受験勉強のことや入学後の生活について、リアルな声を紹介します。
なぜ神山まるごと高専を志望したか
「シンプルに、面白そうだったから」
中高一貫校に通っていたのですが、やりたいことがわからず、「このまま進学するのか…」と悩んでいました。
そんな時に、母が「神山まるごと高専」を教えてくれました。
これまでのどんな学校にも当てはまらず、「なんか面白そうだな」と直感で思ったんです。
それで中高一貫校を辞めてまで、神山まるごと高専に進みました。
受験勉強は何をした？
「過去問を解いたくらい。塾には一回も行っていません。」
当時から「神山まるごと高専の入試が特殊」と言われていました。
得ていた情報は、学力試験で国語と数学がある、それだけ。
正直何から手を付けていいのかわかりませんでした。
当時は過去問1年分しかなかったので、国立高専の過去問をひたすら解きました。
実際受けた感想は、やはり国語と数学は本当に独特。
正直、教科書をやり込んでも通用しないタイプの問題です。
過去問を解きながら色んな問題パターンに慣れることが大事だと思います。
塾は通ってた？
「塾は通いませんでした。」
中高一貫校で勉強習慣が身についていたのもありますが、
今振り返っても、塾に行っても結局は過去問をひたすら解いていたと思います。
学校が新しすぎて、塾の先生も傾向がわからないはずですから。
自分で進んで勉強できる人は、塾は必要ないと思います。
2次試験の対策は必要？
「面接練習は絶対やっておくべき。」
私は先生にお願いして面接官役になってもらいました。
2～3回やってもらうだけでも、自信につながります。
指摘をもらって修正を繰り返すことで、自分の考えをめちゃくちゃ整理できました。
これから受験する人も、面接練習は必ずやっておくべきだと思います。
入試の体験談
「二次試験は、緊張感がすごかった。あれは忘れられない。」
一次試験(学力試験)はオンラインなので、そこまで緊張しませんでした。
ただ、二次試験の面接とグループワークショップは別。
一次試験をクリアした人ばかりなので、みんな頭がよさそうで堂々としてて、「レベル高い」って感じでした。
そんな人たちと協働して課題に挑む。
ライバルなのに協力しなきゃいけない。
何か存在感を出さないといけない。
あの空気は本当に独特でした。
面接では先生方がずらっと並んで座っていて、もう圧がすごかった(笑)
しかもグループ面接なので他の人の答えが気になっちゃって…。
あ、この人の方がうまいなって圧倒されたりして…。
緊張の中でも必死に話して何とか乗り切りました。
正直乗り切った達成感が強すぎて、何を答えたのかほとんど覚えていません(笑)
実際に入ってみてどう？
「めっちゃ楽しいです。間違ってなかった。」
入学して半年ですが、毎日が充実しています。
寮生活では、自分たちでルールを決めて、掃除や運営も全部やります。
夜遅くまでMTGしたり、アイデアを話したりして、気づいたら日付変わってる…なんてこともあります。
すでにプロジェクトにも関わっていて、地域企業や外部団体の方たちとも連携して課題解決に挑戦しています。
大人の方たちと対等に話せるのは本当にワクワクします。
「あ、自分も役に立ってるんだ」って実感できるんです。
授業ももちろん楽しいけど、こうした実践の場で学べるのはやりがいがあります。
課題は多いけど…(笑)
留年する人はいる？
「留年した人はまだいないはず」
「留年」は聞いたことがありませんね。
そもそも留年という制度もあるのかわかりません。
「仮進級」という制度があり、多少の単位不足なら翌年に補うことができます。
単位の取りこぼしがあっても、前向きに取り戻せる仕組みがあるんです。
ただ、全寮制で生活も特殊なので、環境が合わずに自主的にやめた人は何人かいると聞きました。
つまり、勉強の難しさというよりも、「自立して生活しながら学ぶ」という環境に慣れられるかがポイント。
裏を返せば、それだけ「密度の高い時間を過ごしている」ということでもあります。
受験生にメッセージ
「神山の受験は過酷。でも、確実に自分を成長させる。」
「神山の受験って、倍率も高いし、内容も濃い。
でもそれ以上に、自分と本気で向き合う時間なんです。
自分のやりたいこと、成し遂げたいことを言葉にしないといけない。
それが一番きつい。
でも、そこを乗り越えたら確実に成長できる。
そしてその成長を神山まるごと高専はきっと見ている。
合否だけでなく、経験そのものにとても価値があるということですね。
もし迷っているなら、ぜひ受けてみてください。
この入試は、自分自身を昇華させる経験になります。
偏差値とか世間の目じゃなく、自分の興味を信じてほしい。
まとめ｜神山まるごと高専は「挑戦」できる場所
「神山まるごと高専」はただの新設校ではありません。
これからの時代に必要な力を、本気で育てようとしている場所です。
その魅力に惹かれる人が多いからこそ倍率は高く、多くの企業が支援し、全国から学生が集まっています。
学力だけでなく、「学びたいという意志」 を尊重する学校だからこそ、誰にでも挑戦するチャンスがあります。
神山まるごと高専に少しでも興味をもって「挑戦してみたい」と感じた人は、
その気持ちを大切にして、ぜひ一歩踏み出してみてください。
「高専入試って普通の高校入試と違うの？」
「高専入試に向けて何から始めたらいいの？」
進路選択に高専を選ぶ人はまだまだ少数派。
高専入試は参考書が少なく、学校や塾の先生も「よくわかってない」というのがあるある。
ナレッジスター
は全国唯一の高専専門塾で、高専受験に特化した勉強を教えてくれます。
講師は、高専出身者や現役高専生で高専受験を突破した先輩たちばかり！
2025年度の高専合格率は97.8%で203名の合格者を輩出しています。
「無料相談受付中」で、高専に関することは何でも聞けます。
高専受験は少数派ゆえに孤独。
いまの勉強に不安を抱えてる人は、まずはご気軽に相談してみてください！
