「大学編入したい!」けど、これまでの成績が悪いから諦めるしかないかな…
そんな悩みを抱えている方へ。
大学編入するのは「頭がいい人だけ」、「1年生の頃から成績上位の人だけ」そんな風に考えていませんか?
たしかに推薦入試では学業成績が見られて成績上位じゃないと受験すらできません。
しかし学力試験は別です。
学業成績も評価点になりますが、筆記試験の点数のほうが大きく割合を占めます。
つまりこれまでの成績が悪かったとしても、学力試験の結果次第で巻き返すことができるのです。
今回はまだ進路に悩む高専生に向けて、成績が悪くても大学に編入できる理由をくわしく解説していきます。
高専生は成績が悪くても大学にいける
冒頭でも述べたように高専生なら成績が悪くても大学編入できます。
独立行政法人国立高等専門学校機構の調べによると、令和4年度本科卒の進学率は41%でした。
専攻科進学の割合が16%、大学編入の割合が25%です。
進学希望者の進学率は95%以上で、ほぼ100%に近い割合で進学しています。
つまり第1志望にいけるかは別として、高い割合で大学に編入できるということ。
実際にこれまでの成績が悪くても大学編入できたという人は、ほかのブログでも紹介されています。
大学の選び方|コスパよく勉強しましょう
大学の編入試験は受験日が重ならなければ併願受験が可能です。
そのため、
- 第1志望の大学
- ワンランク上の大学
- 滑り止めの大学
- 記念受験の大学
こんな感じで3~4つほど受験する人が多いです。
ただし、受験料はだいたい3万円で加えて宿泊交通費も考えると、ポンポン受験はできませんね。
では数ある大学の中でどのように選べばいいか、基本は以下の4つになります。
- 興味ある研究テーマがあるか
- 編入試験の科目が各大学でバラバラじゃないか
- 大学の立地
- ネームバリュー
大学によりますが編入したらすぐに研究室に入るので、興味ある研究テーマがあるかどうかは大事です。
「〇〇大学 研究室」で調べるとカンタンに出てきますよ。
また複数の大学を受けるなら試験科目がバラバラだと勉強が大変なので、ある程度試験科目も同じである方がコスパよく勉強できます。
入学後の通学や遊びに行くこと、生活費なども考えると大学がどのあたりにあるのかという立地も割と重要です。
「通学が大変…」「遊べる場所がない…」「駅まで遠すぎる…」「家賃が高い…」なんて不満だらけだと後悔します。
あとはやはりネームバリューですね。
誰もが知る大学に入って自慢したいですよね。
いつから勉強するべき?
大学の編入試験は、ほとんどが高専5年生の6月~8月頃です。
遅いところだと編入試験が秋頃になる大学もあります。
大学編入を考えているなら遅くても4年生になった段階で本格的に勉強すべきかと。
とくに高専に入ったときから大学進学まで考えている学生なら、1年生の頃から定期テストを頑張るべきです。
いい成績をとっておくと推薦で大学編入することも可能ですからね。
また大学によってはTOEICやTOEFLの点数も評価対象になります。
英語が苦手な高専生は多いのでTOEICやTOEFLは低学年の頃から勉強しておきたいですね。
編入試験の勉強方法とは?
大学の編入試験(学力試験)では、科目数が絞られます。
数学、物理、英語、専門科目あたりはよく試験科目として挙げられ、学力試験でも面接がある大学もあります。
何が試験科目になっているかは、必ず各大学の試験要綱をチェックしましょう。
試験に出ない科目を勉強しても時間のムダですからね…
勉強方法は様々な方法がありますが、必ずやるべきは過去問です。
高専の定期テストで思い知っていると思いますが、編入試験でも必ず過去問を入手して問題傾向をつかむことが大切です。
とは言っても共通テストと違って編入試験は情報が少なく過去問もあまり出回っていません。
過去問を入手するには以下の方法があるので、入手できるまで片っ端から試してみてください。
- 高専の教員に聞いてみる
- 先輩からもらう
- ネットで調べる
- 大学側へ問い合わせてみる
過去問以外にも大学編入した人が良く使う参考書を紹介しておきます。
大学編入したら勉強についていけないのでは?
高専から大学編入って試験科目も絞られていてカンタン入れそうですよね。
一方で大学に入ってからついてけなくなるのでは?と不安を抱えている方も多いはず。
それに関していうと全く問題ありません。
高専ではすでに大学レベルの授業をしているので、大学編入してすぐは復習みたいなものです。
また科目数が絞られているとはいえ、それなりに勉強しないと合格できないので、ついていけなくなるということはないようです。
加えて高専からの編入生は毎年のようにいるので、苦手科目や課題は高専出身仲間で助け合って乗り越えられます。
まとめ|編入試験は情報戦
そもそも高専ってマイナーな存在で、しかもそこから編入する人というのはさらに稀な存在です。
普通の高校生が受ける共通テストなら情報はあふれていますが、大学編入となるとホントに情報が少ないです。
だからこそ情報がすべてです。
試験科目は?出題範囲は?試験日は?など知っているのと知らないのでは雲泥の差。
これまで高専の成績が悪かった人でも、情報を制しコスパよく勉強できれば有名な国立大学に入ることもできます。
つまり進路選びは早く決めるべきです。
就職にしても進学にしても早めに進路を決めれば、対策できる時間がたくさん確保できます。
進路に悩んでいる現役高専生は、ぜひ参考にしてみてください。